Xanthic Firbrookのすべてのピースには、手書きの染色ロットカードが同封されています。「カードに書いてあることの意味がわからない」というご質問をいただくことがあります。ここで、各項目の意味を説明します。

染色日

カードの一番上に書いてある日付が染色日です。これは製造日ではなく、素材に色を入れた日を指します。同じシーズンのコレクションでも、アイテムによって染色日が異なることがあります。藍染めと泥染めは別の工房で行うため、日付が数日ずれることが多いです。

媒染剤の種類

媒染剤は染料を素材に定着させるための物質です。カードには「木灰汁」「鉄媒染」「アルミ媒染」などと記載されています。同じ染料でも媒染剤が違うと色味が変わります。木灰汁は柔らかい青、鉄媒染は深みのある青、アルミ媒染は明るい青になる傾向があります。

気温と湿度

染色当日の気温と湿度を記録しています。これらは発色に影響します。特に天然藍は、気温が高いと発酵が活発になり、色が濃くなる傾向があります。湿度が高い梅雨時期の染色は、乾燥した冬の染色より深みが出ることが多いです。

カードの保管について

ロットカードは和紙に鉄分を含まない墨で書いています。直射日光を避けた場所で保管すれば、数十年は読める状態を保てます。ピースと一緒に保管することをお勧めします。修繕のご依頼の際にカードをお送りいただくと、当時の染色条件を確認できるため、補修の参考になります。

ロットカードは、ピースの「記憶」です。捨てずに保管してください。カードの読み方についてご不明な点があれば、お問い合わせフォームからご連絡ください。